大中華五花八門

中国の株市場はブラック金曜日にならなかった。
木曜日に上海株価指数は１６０点を急落！！
金曜日は暴落しなかった。

そのわけは以下の数点だと思う。
中国政府は１－３月の経済指標を公表した。
GDP成長率は１１％に達している。消費価格指数は２．７％。
中国政府の２００７年のGDP成長率の目標は８％に定めている。

現在の中国は依然大量投資による高成長率現象が見られる。
それを抑止するため、中国政府はさまざまな対策を講じている。

中国は高成長率問題と関連して、もうひとつ直面している問題は資金余剰問題だ。

資金余剰から大量投資に誘発して、高度成長を維持。
このサイクルはいつか破綻する可能性がある。

大量投資による高度成長を直すために、
余剰資金がどこへ流させるのは重要な政策課題だ。

２０００年以降、余剰資金は大量に不動産に流れ込み、
中国の不動産価格高騰につながった。

給料は相応に上がっていなかった大勢の国民は、高騰した不動産価格に手が届かない。
低収入層の住宅問題は社会問題と突出してきた。

また、中国の資本市場はまだ不完全なものだ。
主に間接融資となっている。株市場などによる直接融資は企業の資金調達にわずかだ。
中国政府は中国の資本市場の育成が今年からの主な政策となっている。

余剰資金問題の解決と資本市場の育成はちょうど合致するものだ。
そのため、中国政府が株市場の異常的高騰にもかかわらず、余剰資金を固定資産投資や、不動産に流れ込めないように、株市場への資金流入に対策を打てなかった。
これは今回の上海株価指数の回復の政策要素だと思う。

つまり、中国政府は中国株市場の高騰を容認する態度だ。
そのため、来週の上海株価指数は引き続き伸びっていくと考える。